もう悩まない!増え続ける「おひとりさま」の終活を詳しく解説

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人生100年時代といわれるようになりました。

60歳で会社を定年退職することは、人生の折り返し地点でしかありません。

老後は夫婦二人で悠々自適に過ごしたいと思っている人も多いのではないでしょうか。

しかし、実際は女性の75%が配偶者の死や子どもの独立などから、「おひとりさま」で最期を迎えているのです。

今回は「おひとりさま」をめぐる現状・生前のリスク・生後のリスク。

そしてそのリスクの回避方法をまとめてみました。

ぜひ、最後までご覧ください。

増えつづけるおひとりさま

「おひとりさま」とは

それでは「おひとりさま」とは、具体的にどういう状態をいうのでしょうか。

決まった定義はありませんが、次のような人を「おひとりさま」と呼んでいるようです。

  • 一緒に暮らす配偶者やパートナー、子どもや兄弟姉妹がいない人
  • いたとしても、高齢で認知症や障がいがある人。または、海外など遠方に住んでいたり、交流がなかったりして、頼れる人がいない人

このような人のひとり暮らしの人を、一般に「おひとりさま」と呼んでいます。

おひとりさまの現状とこれから

2015年の国勢調査で単独世帯(1人世帯)の割合が3割を超えました。

また、夫婦のみの世帯も2割を超えました。

単独世帯には若い人も含まれますので、一概には「おひとりさま」が増えたとはいえませんが、背景にある核家族化は進んでいるようです。

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※ 出典:2015年国勢調査

また、2019年度版の人口統計資料によれば、生涯未婚率は男性で23.37%、女性で14.06%で、年々増加傾向が進んでいます。

また、晩婚化の傾向も男性31.1歳女性29.4歳と横ばいながら高い水準にとどまっています。

厚生労働省が2021年4月に発表した人口動態統計によると、1人の女性が産む子どもの数を示す合計特殊出生率は1.34と、低い水準を記録しました。

これらの傾向から核家族化の進展、超少子高齢化社会は間違いなく近づいているといえるのではないでしょうか。

一方、2019年の平均寿命の調査では、男性が81.41歳、女性が87.45歳と男女とも過去最高を更新しました。厚生労働省は「健康意識の高まりや医療技術の進歩がある。今後も緩やかに延びていくのではないか」と分析しています。

ところで、平均寿命のほかに健康寿命という言葉をお聞きになったことがある人も多いのではないでしょうか。健康寿命とは、日常生活が制限されるような「寝たきり」「認知症」といった介護が必要になる年齢のことです。

2016年に公表された健康寿命は、男性が72.14歳、女性が74.79歳でした。この健康寿命と平均寿命との差が、介護を必要とする期間になります。この期間、9年から13年をなるべく短くしたいですね。

とくに「おひとりさま」は頼れる人が周りにいないので、この期間は介護保険の介護サービスを受けることになるでしょう。おひとりさまの終活で「介護」は大きなポイントのひとつでもあります。

生前のリスクに備える

老後をひとりで暮らす「おひとりさま」のリスクは大きく、「生前のリスク」と「死後のリスク」に分けられます。

ここでは「生前のリスク」について説明します。

病気に備える

よい老後を過ごすためには健康であることが一番です。

しかし、実際には老化に伴って病気をしたり、ケガをしたりすることが増えてきます。

そんな時、身の回りに頼りになる人がいれば、病院に連れて行ってくれるなど必要なことをしてくれます。

しかし、「おひとりさま」は頼れる人が周りにいません。

万が一、入院することになっても「身元保証人」「手術の同意をしてくれる人」「身の回りの物を持ってきてくれる人」がいません。

必要があれば身元保証人代行サービスを利用することになるかも知れません。

入院などになると大変ですから、普段からの健康管理はとても大切です。

かかりつけ医を決めて、常に自分の健康状態を把握してもらう

また、かかりつけ薬局では、複数の病院からの処方が重複していないかのチェックや健康のアドバイスをしてもらいましょう。

それでも急病というのは避けられませんので、入院セットの用意をオススメします。

必要な物をひとつのバッグに入れておいてください。

  • 健康保険証
  • 少額の現金
  • 自宅の鍵(スペア)
  • お薬手帳
  • 着替え
  • 洗面道具
  • 連絡先

孤独死にならないために

高齢者に限らず若い人も、「孤独死」を恐れている人も多いのではないでしょうか。

一般社団法人日本少額短期保険協会の調査によると、「自宅において独りで亡くなった人が発見されるまでの時間は、3日以内が4割程度、4日以上が6割程度を占めている」とのことです。

また、死後数週間たった遺体は衛生面から、家族がいてもすぐに火葬が行われるそうです。

もちろん、その際に読経供養は行われません。

遺骨については一定期間自治体が保管し、引き取り手があらわれない場合は無縁塚へ合祀されるそうです。

また、ペットを飼われている方の場合は別の問題があります。

本人の遺体が発見されるまでの期間、ペットはフードを食べられません。

その間にペットが餓死してしまったケースもあるそうです。

そんな風に考えると「孤独死」は極力避けたいですね。

「孤独死」にならないための方法をいくつか紹介します。

親しいご近所さんがいたら、「ゴミ出しをしているか?」「電気が一日中、点いていないか?」「電気がまったく点かないか?」を視てもらってください。

身体の変調のサインに気付いてもらえるかも知れません。

とくに男性の場合、会社を定年退職すると社会とのつながりがなくなる人も多いようです。

そのためなるべく自分から外部と関わる機会を作ってください。

地域行事やカルチャーセンターの参加など。「最近、来られませんね」などが本人の異常に気付いてもらえるサインになることもあります。

また、民間のサービスを利用する方法があります。

電気製品の使用状況やドアの開け閉めの情報を離れて暮らす家族に伝えるサービス。定期的な訪問や電話コールをしてくれるサービスもあります。

自治体によっては孤独死防止サービスをしているところもあるので、ぜひ、問い合わせてみてください。

死後のリスクに備える

人が亡くなると、多くの手続きが発生します。

この手続きは「死後事務」といいます。

急ぐ手続き、急がなくても確実に手続きをする必要があるのです。どんな手続きがあるかみていきましょう。

火葬、納骨などの急ぐ手続き

まず、人が亡くなると医師に死亡診断書を発行してもらう必要があります。

そして、死亡届の提出・火葬許可書の提出、埋葬許可書の提出と手続きが続きます。

これらの手続きは葬儀社に代行してもらうことが大半です。

しかし、「おひとりさま」の場合、生前に葬儀社と契約していても、どこの葬儀社と契約していたかを誰かに伝えておかないと、うまく手続きは進みません。

死後事務

火葬や遺骨は急ぐ手続きです。

それ以外にも実に多くの手続きがあります。

  • 社会保険の届け出
  • 賃貸契約の解約
  • 公共料金の解約
  • 電話・携帯電話の解約
  • 相続手続き
  • 遺品整理

さて、これらの手続きをいったい誰がするのでしょうか。遺産の相続人?それとも何年も連絡をとっていない親戚でしょうか。

「おひとりさまの終活」の場合、誰が手続きをするのかをはっきりしておかないといけません。これができていないと、自分の死後、他の人に迷惑をかけてしまうことになります。

モノの整理(生前整理)

「おひとりさまの終活」の中でもとくに重要になってくるのが、「モノの整理」です。

本人が死んだ後のモノの整理を「遺品整理」と呼びます。
そして、本人が元気な間にするモノの整理を「生前整理」といいます。

生前整理の目的は、本人が亡くたったあとの遺品の処分(遺品整理)をスムースに行うためです。

ただでさえ、誰がどのように処分するか遺品整理は悩むところです。

元気なうちに生前整理をして、できるだけモノを減らしておきましょう。

モノが少なくなれば、それだけ周りの人は助かります。

また、高齢者のケガは約8割が自宅で起きています。

モノを減らすとそれだけ転倒リスクが減るといえるでしょう。

身元保証人を決める

病院の入院・高齢者施設の入所など、身元保証人を求められるケースがあります。

相続人や親戚にお願いすることが多いでしょう。

しかし、急に頼まれても相手は困ると思います。

そのため、自分が元気なうちに早めに身元保証人をお願いするのがポイントです。

身元保証人はお金の問題が関係してきます

そのため、遺言や生命保険などでお金の準備をしておけば、安心して身元保証人をお願いできます。

また、頼れる人がいないという人には、専門家や専門業者に依頼する方法も。早めに情報収集を開始するといいでしょう。

高齢者の5人に1人が認知症になるといわれています。

認知症になる前に「任意後見契約」をしておくと、自分に代わって財産管理する人を決めておくことも可能です。

死後事務についても「死後事務委任契約」というものがあります。

司法書士・行政書士・葬儀社などがサービスを提供している場合があります。

賃貸契約の解除や遺品処分などさまざまな手続きが代行できるのです。

一部、遺言の執行者と重なる部分があるので、そこは調整が必要になるといわれています。

エンディングノートを書く

本人が亡くなったあとの死後事務が多いことを説明しました。

死後事務も含め、自分が死んだ後に想いを伝えるにはどうしたらいいのでしょうか。

死後、周りの人に想いを伝えるものがエンディングノートです。

エンディングノートは終活の入り口ともいわれ、いわば終活の手引き書の役割もあります。

エンディングノートを書けばこれからの人生の課題も見えてきます。

そして、5年後、10年後にどんな暮らしをしたいか、どんな最期を迎えたいかを書き残してください。

そして、そのエンディングノートの存在が他の人にもわかるようにしておいてください。

「おひとりさまの終活」をするメリット

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おひとりさまで終活をした人に感想を聞くと、「保険や口座を整理して、老後のお金のモヤモヤがスッキリした」とか「必要な書類を集められて、自分も周りの人も安心した」、「モノが減って、広々とした家で快適に生活しています」と答える人がいます。

おひとりさまで生活していると、健康のこと、介護のこと、お金のことなど、いろいろな心配ごとがあると思います。まずは、自分で終活をはじめて、エンディングノートを書いて、生前整理をしてみてはいかがでしょうか。

終活をすれば、きっと自分自身のやるべきことが具体的にわかり、それが明確になると思います。

やるべきことがわかるので、不安が減ることでしょう。また、自分だけで解決できない時は、自治体や専門家・専門業者に頼って見てください。

まとめ

今回、「おひとりさまの終活」というテーマで生前のリスク、死後のリスク、そしてそれらを解決する方法について書きました。

終活というテーマでも、とても多くの内容があります。そこにとくに「おひとりさま」特有のポイントを強調しました。

最初の方でこれからの世の中の動きに触れました。

核家族が増えた、合計特殊出生率1.34人。

老後に夫婦二人暮らしであっても、いずれ配偶者は亡くなって、ひとり暮らしになります。

「おひとりさまの終活」は、他人事ではなく、みんなが当事者でもあるのです。

また、終活や生前整理は気力と体力を使います。理想的には40代~50代のうちにはじめるのがよいといわれます。

もしかしたら、この記事を読んで「終活」や「生前整理」という言葉を知った人もいるかも知れません。ぜひ、これを機会に終活に挑戦しましょう。