実家の遺品整理って大変!(ひとり暮らしの親が亡くなった実家の対処)

遺品整理 実家

今、夫婦二人の世帯や単身の世帯が増えています。核家族化で、親と子どもが離れて暮らしている方も多くなりました。

今回は、ひとり暮らしをする親が亡くなったあとの遺品整理についてまとめました。

前半は財産としての遺品整理の方法を。後半は遺族の心の整理としての遺品整理のあり方を説明しました。ぜひ、最後までお読みください。

生前整理と遺品整理

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親が元気なうちにする「もの」の整理を「生前整理」

親が亡くなってからする整理を「遺品整理」といいます。

親子で実家の片づけをしなければならないと思っているものの、実際は後回しになっていることが多いのではないでしょうか?

今回は離れてひとり暮らしをしている親が、亡くなった時のことを考えてみましょう。

ひとり暮らしの親が亡くなった時

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実家でひとり暮らしをしていた親が亡くなると、通夜や葬儀の準備や応対であっという間に時間が過ぎていきます

また、その後は死後事務と呼ばれる多くの事務手続きが必要です。

役所への届け出や親が契約していた電気や電話の解約など故人に代わってすることになります。

本当に手続きの数が多いので、死後事務だけでもかなりの時間をとられるでしょう。

その後は、親からの相続のことも考えないといけません

そして、実家の片づけも……。考えると気が重たくなりますね。

しかし、必ずやらないといけないことなのです。

片づけをするのは誰?

それでは実家の片づけをするのは誰が適任なのでしょうか。

基本的には子どもや孫など遺品を引き継ぐ権利のある人が行うとよいでしょう。

また、相続を放棄しようと思っている人は片づけに参加しない方がいいとされています。

その理由は、遺品に触れると相続放棄が認められなくなるケースもあるようです。

ひとり暮らしをしていた親の遺品は思っている以上に多いものです。

遺品整理は大変な作業になるため、相続人である兄弟などで分担して進めるのがよいでしょう。

いつまでに遺品整理をしたらいい?

遺品整理をいつまでにすればいいかという期限はありません

遺品の形見分けを考えているのであれば、四十九日法要で親戚が集まる日を目安にするといいかも知れません。

ただし、遺言書や相続財産がある場合、遺品整理の前にそれらを確認しましょう。

遺言書・相続財産がある場合

遺言書がある場合遺言書に書かれた内容に沿って遺品整理をしなければなりません。

また、遺品整理の途中で遺言書を発見した場合も同様です。

そのため、親族の誰かが遺言書のことを聞いていないか。

遺言書の保管場所を聞いていないかを確認することは大切です。

遺言書がない場合でも、遺品整理の過程で遺言書を発見することもあります。

あらかじめ金庫や親の机の引き出しなどに遺書がないことを調べましょう。

万が一、自筆の遺言が見つかった時は、すぐに弁護士などの専門家に相談してください。

自筆証書遺言は所定の書き方が決まっており、法的に有効ではない場合があるからです。

法的に有効ではない遺言書のとおりに遺品整理をしてしまうと、あとで相続のトラブルになる可能性があります。

相続財産とは以下のようなものです。

・ 預金
・ 預金通帳
・ 有価証券(株式・債権)
・ 生命保険
・ 不動産(土地・建物)
・ 高価なもの(宝石・高級時計・絵画・書・骨董品)

故人が相続財産をリストにしていることもあります。

また、リストがなかったら、相続財産のリストを作りましょう。

リストを作成する際は、相続のトラブルを回避するため、相続人全員で進めていきましょう。

心の整理としての遺品整理

遺品整理 実家 広島

親が住んでいた家をどうするかによっても、遺品整理の時間の猶予が変わってきます。

亡くなった親が賃貸住宅に住んでいたのであれば、早く部屋を片付けて賃貸契約を解除したいでしょう。

しかし、自分の心の整理がついていない段階で、遺品整理を急ぐのはツライものです。

賃貸契約を続けられるのであれば、自分のペースで進めていくという方法もあるでしょう。

遺品整理はものと一緒に故人との思い出を整理することでもあります

そのために簡単に処分するなどの判断ができず、一定の時間を必要とすると思います。

決まったタイミングはありません。

「四十九日法要」「死後事務のあと」「遺族の気持ちが落ち着いた頃」がいいでしょう。

もし、相続税が発生するのならば、相続税を納税した時も区切りになるでしょう。

上手な遺品整理の進め方

遺品整理を進めていくと、モノの整理の判断に迷うこともあると思います。

遺品整理をする時は基準を決めて作業をするとスムースに進みます。

その基準は

「貴重品」「思い出の品」「使えるもの」「捨てるもの」

そして今は判断ができない「迷うもの」に分類する方法があります。

重品

貴重品には貴金属などだけではなく、通帳やパスポートなどの証明書も該当します。

期限内に手続きをしなければらないものもあります。

・ 預金通帳
・ 有価証券
・ 契約書類
・ クレジットカード
・ 印鑑証明(印鑑)
・ 健康保険証
・ パスポート
・ 年金手帳
・ 貴金属など

思い出の品

故人のアルバムなど思い出が詰まった品物は処分を考えると時間を要してしまいます。

一旦「思い出の品」で整理して、後日、あらためて処分を考えるとスムースです。

・ 写真やアルバム
・ 日記
・ 手紙
・ 故人が大切にしていたものなど

使えるもの

遺品の中にはまだ使えるものもあるでしょう。それを遺族が使ってもいいでしょう。

また、リサイクル業者に販売する方法もあります。

・ 大型家電(冷蔵庫・テレビ等)
・ 小型家電(パソコン等)
・ 家具
・ 調理器具など

捨てるもの

「貴重品」「思い出の品」「使えるもの」以外はすべて「捨てるもの」です。

捨てる決断はなかなか難しいことです。しかし、使わないものを残しておくと場所をとります。

また、時間が経つとやがてゴミになるでしょう。

不要なものは処分することをオススメします。また、処分は自治体ごとに定められたルールにより行ってください。

・ 燃えるゴミ
・ 燃えないゴミ
・ 資源ゴミ
・ 粗大ゴミなど

自治体によってはゴミとして出せないものもあります。専門業者に回収を依頼することもひとつの方法です。

迷うもの

遺品整理をしていて捨てるか残すか迷うものもあると思います。

そんな時は迷ったものを一旦ダンボール箱にしまい、次の整理にとりかかりましょう

そして、一定の時間が経ってもダンボール箱を開けることがなかった。その時は「捨てるもの」として処分しましょう。

仕分けた遺品の行先は

遺品整理で「貴重品」と仕分けたものは、行き先を決める必要があります。

■返却するもの

貴重品の中には故人の死後に役所に返却しなければならないものがあります。

・ パスポート
・ 健康保険証など

■形見分け

形見分けとは故人が愛用していたものを親族など親しい人に譲ることです。故人が生前に誰かに譲りたいという意思を残していたら、それを尊重しましょう。

■供養する
 
故人の家にあった神棚や仏壇を処分する場合は、「魂い抜き」をして処分しましょう。

お焚き上げをする方法もあります。

檀家になっていれば、お寺の住職に相談しましょう。

そうでない場合、遺品整理業者に相談する方法もあります。

ゴミとして処分する場合の注意点

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遺品整理で発生するゴミは大量で、大型なものも多くあります。

ここではゴミとして処分する場合の注意点をまとめました。

自治体のルールにしたがって処分する

捨てるゴミは自治体のルールにしたがって処分しましょう。

しかし、遺品整理で発生するゴミは大量であることも多く、一般ゴミとして回収してもらえないこともあります。
その時は自治体のゴミ処理施設へ直接持ち込むことになるのです。

自らゴミ処理施設に持ち込みができない場合は、自治体が指定する専門業者に依頼することになります。

遺品整理業者に依頼する

遺品整理には専門の業者があります。

中には「遺品整理士」という資格を持った専門家がいる場合もあり、安心して遺品整理を任せられるのです。

遺品整理は仕分けからはじまり、モノの運搬など力も気力も使います。

遺品の仕分けの段階から専門家に遺品整理をお願いするのもよい方法です。

まとめ

遺品整理 実家 広島

自宅でひとり暮らしをしていた親の遺品は思っている以上にたくさんあります。

また、思い出の品であることから、処分の判断を迷うこともあります。

「生前整理」であれば、親の価値観もわかり、案外とスムースにいくものです。

しかし核家族化で、離れて暮らしていたり、遠方で暮らしていたりすると、実家の片づけは後回しになります。そうなると、今回のような「遺品整理」をする必要になるわけです。

前半では相続のトラブルまで考えた遺品整理のお話をしました。

後半では遺族の心の整理を踏まえた遺品整理の話をしました。

相続のことをおろそかにすると、トラブルになります。また、兄弟がいる場合など、自分だけで勝手に遺品整理をすれば、人間関係に影響します。

故人のことを思うと、遺族が気持ちよく、キレイに遺品を整理したいですね。

最後までお読みいただきありがとうございました。